「月謝の集金や未払いの確認に毎月時間がとられる」「生徒さんへの連絡や予約の調整が、LINEと表計算ソフトにばらばらになっている」――教室やスクールの運営が大きくなるほど、事務作業をどうまとめるかが課題になってきます。
この記事では、スクールや教室の運営を支えるシステムを5つの種類に分けて、費用・手間・機能で比べます。英会話・音楽・ヨガ・資格・プログラミングなど、ジャンルを問わず使える選び方の考え方をまとめました。
結論:迷ったらこう選ぶ
- 対面レッスンの予約・振替・月謝の管理が中心なら「教室の予約・月謝管理に特化したシステム」
- 月謝の自動払いに加えて、レッスン動画やオンライン講座も届けたいなら「オンライン講座・会員制サイト一体型のプラットフォーム」
- 生徒が数人で、事務の負担がまだ小さいなら「表計算ソフト+汎用ツール」でも回せる
- 比べるときは「生徒数が増えたときの料金」と「月謝の支払い方法(カード・口座振替・振込)」を必ず確認する
スクール管理システムは5種類
スクールの運営で管理したいことは、大きく「生徒の情報」「月謝・受講料」「予約・日程」「教材・レッスン」「学習の記録」「連絡」の6つです。どの種類を選ぶかで、これらを1つにまとめられる範囲が変わります。
①表計算ソフト+汎用ツールの組み合わせ
生徒の名簿や入金の記録を表計算ソフトで管理し、予約は予約ツール、連絡はLINEやメール、集金は振込や決済リンクで行う方法です。
- 良いところ:費用がほとんどかからない/すぐに始められる
- 気をつけたいところ:入金の確認や名簿の更新が手作業/情報があちこちに分かれ、担当者が替わると引き継ぎにくい
②教室の予約・月謝管理に特化したスクール管理システム
対面の教室向けに、生徒管理・レッスンの予約・振替・月謝の請求などをまとめたシステムです。
- 良いところ:教室の事務の流れに合わせて作られている/対面レッスンの予約や振替の管理がしやすい
- 気をつけたいところ:レッスン動画の配信やオンライン講座の販売は、別のサービスが必要になることがある/生徒数や教室数で料金が上がることが多い
③オンライン講座・会員制サイト一体型のプラットフォーム
月謝(月額会費)の自動課金と会員管理に、動画やオンライン講座の配信、テスト、メール配信などを組み合わせたサービスです。
- 良いところ:月謝と「見られる教材」が自動でつながる/対面の生徒にも、遠方の生徒にも同じ教材を届けられる/講座を単品で販売することもできる
- 気をつけたいところ:対面の座席管理や細かな振替ルールなど、教室特有の事務は②ほど細かくないことがある
④学習管理システム(LMS)
受講の進み具合、テストの結果、修了の管理に強いシステムです。企業の社員研修向けに作られたものが多くあります。
- 良いところ:学習の記録やレポートが充実している
- 気をつけたいところ:月謝の集金や一般の生徒への販売には向かないものがある/利用人数ごとの料金のことが多い
⑤独自開発
自分のスクールの運営ルールに合わせて、システムを一から作ってもらう方法です。
- 良いところ:独自の料金体系や運営ルールにぴったり合わせられる
- 気をつけたいところ:費用と準備の期間がいちばん大きい/公開後も保守や改修の費用が続く
【比較表】5種類を費用・手間・機能で比べる
同じ種類でもサービスによって差があるため、ここでは一般的な傾向として見てください。
| 比較項目 | ①表計算+ 汎用ツール |
②予約・月謝 管理システム |
③講座・会員 一体型 |
④学習管理 システム |
⑤独自開発 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | ほぼ0円 | 低〜中 | 低い(0円のものも) | 低〜中 | 高い |
| 毎月の費用 | ほぼ0円 | 生徒数・教室数で変わることが多い | 月額+売上に対する手数料 | 利用人数で変わることが多い | 保守費が続く |
| 月謝の自動課金 | 手作業 | できることが多い | できる | できないものが多い | 作り方による |
| 生徒の入会・休会・退会 | 手作業 | 得意 | できる | 受講者の登録が中心 | 作り方による |
| 対面レッスンの予約・振替 | 予約ツールで別管理 | 得意 | 予約・イベント機能で対応するものも | 向かないことが多い | 作り方による |
| 動画・オンライン講座 | 別に用意 | 別に用意することがある | 得意 | 得意 | 作り方による |
| 進み具合・テスト・修了証 | 手作業 | サービスによる | そろっていることが多い | 得意 | 作り方による |
| 生徒への連絡 | LINE・メールを別に | メール通知など | メール・LINE連携など | 通知が中心 | 作り方による |
| 導入の手間 | とても少ない | 中 | 少ない | 中 | 多い |
「対面中心」か「オンラインも」かで分かれる
教室の運営が対面のレッスンだけで完結しているなら②が合いやすく、レッスン動画の配信、欠席した生徒へのフォロー、遠方の生徒向けのオンライン講座まで考えるなら③が合いやすくなります。
選び方の7つのポイント
ポイント1:月謝を自動で受け取れるか
毎月の集金と未払いの確認は、教室の事務でいちばん時間がかかる作業の一つです。クレジットカードの継続課金や口座振替など、どの支払い方法に対応しているかを確認しましょう。生徒さんの年齢層によって、使いやすい支払い方法は変わります。
ポイント2:入会・休会・退会を管理しやすいか
入会の受付、しばらくお休みする「休会」、退会の手続きがシステムの中で完結すると、月謝の止め忘れや取り過ぎを防げます。
ポイント3:予約や日程の調整ができるか
体験レッスンや個別面談、イベントの予約を受けられるか、カレンダーと連携できるかを確認しましょう。対面の振替ルールが複雑なら、そこに強いシステムを選ぶのが近道です。
ポイント4:教材をオンラインで届けられるか
レッスン動画や復習用の教材を、月謝を払っている生徒だけが見られるように届けられると、欠席した生徒のフォローや自宅での練習に役立ちます。
ポイント5:学習の記録が残るか
どこまで進んだか、テストの結果はどうか、修了したか――記録が残ると、生徒さんへの声かけや保護者への報告がしやすくなります。
ポイント6:メールやLINEで連絡できるか
休講のお知らせやイベントの案内を、まとめて送れるかを確認しましょう。生徒さんがふだん使っている連絡手段に合わせられると、見てもらいやすくなります。
ポイント7:料金が生徒数でどう変わるか
多くのシステムは、生徒数や利用人数によって料金が変わります。講師やスタッフも人数に数えるのか、お休み中の生徒も数えるのかを先に確認しておくと、教室が大きくなったときの費用を見通せます。
よくある失敗
- 機能の多さで選ぶ:使わない機能のために、高い月額を払い続けてしまう
- 支払い方法を確認しない:生徒さんが使いたい支払い方法に対応しておらず、結局手作業の集金が残る
- 人数の数え方を見落とす:講師やスタッフも人数に入り、思ったより早く上のプランが必要になる
目的別のおすすめ
生徒が数人、まずは記録をまとめたい → ①表計算+汎用ツール
開業したばかりの教室なら、まずは表計算ソフトで名簿と入金を管理するだけでも十分です。集金や連絡の手間が増えてきたら、システムへの移行を考えましょう。
対面レッスンの予約・振替・座席が中心 → ②予約・月謝管理システム
複数の教室や講師の予定を組み合わせる、振替のルールが細かい、といった教室の事務に強い種類です。
月謝の自動払いと、動画・オンライン講座を一緒に → ③講座・会員一体型
月謝を払っている生徒だけがレッスン動画を見られる、遠方の人向けにオンライン講座を販売する、といった形に向いています。対面とオンラインを組み合わせた教室にも合います。
企業や団体の研修で、受講と修了を管理したい → ④学習管理システム
受講の記録や修了の管理が主な目的なら、学習管理に強い種類が向いています。
月謝の自動払いと教材の配信を、まとめて
LearnLoomなら初期費用0円・月額0円のフリープランから。
会員プラン(月謝)で、生徒だけが見られるレッスン動画を届けられます。
LearnLoomでスクールを管理する場合
LearnLoom(ラーンルーム)は、上の分類では③オンライン講座・会員制サイト一体型のプラットフォームにあたります。スクールの運営に関わる機能と、使えるプランを事実ベースでまとめます。
| 管理したいこと | LearnLoomでできること | 使えるプラン |
|---|---|---|
| 月謝 | 会員プランで月額・年額をクレジットカードで自動課金。「月謝制(毎月1日〜月末)」も選べる | フリーから |
| 入会・休会・退会 | 加入者の一覧で状態を確認。休会(休会費に切り替え)・退会の手続き、まとめての招待 | フリーから |
| レッスン動画 | 月謝を払っている会員だけが見られる動画を配信 | フリーから(動画はフリー4件・ビギナー20件・スタンダード50件) |
| 受講の進み具合 | 受講状況の確認。受講状況レポートはCSVで書き出せる | フリーから |
| コース(カリキュラム) | 動画を章ごとに並べて1つの講座に | ビギナーから(5件まで) |
| テスト・課題・修了証 | 確認テスト(選択式・複数選択・記述・並べ替え)、レポートの提出とフィードバック、PDFの修了証 | ビギナーから |
| 予約・イベント | 体験会・説明会などのイベント、個別面談の予約と事前決済。Zoom・Googleカレンダー連携 | ビギナーから(日程調整・予約販売はフリーでも月500円のオプションで利用可) |
| 連絡 | メール配信・ステップメール(ビギナーから)、LINE公式アカウント連携(スタンダードから) | ビギナー/スタンダードから |
| 売上 | 月謝・講座・イベントの売上をまとめて確認し、銀行口座への振込を申請 | フリーから |
生徒数から見たプランの目安
人数の上限は、管理者・スタッフ(講師)と、会員プラン(月謝)に入っている生徒の合計です。休会中の生徒と、動画や講座を1回買っただけの人は数えません。
| プラン | 月額(税込) | 人数の上限 | 例:講師2人のときの生徒数 | 販売手数料 |
|---|---|---|---|---|
| フリー | 0円 | 10名 | 8名まで | 6.4% |
| ビギナー | 2,980円 | 20名 | 18名まで | 1.4% |
| スタンダード | 9,800円 | 100名 | 98名まで | 1.4% |
| ビジネス | 30,000円 | 300名 | 298名まで | 1.4% |
| エンタープライズ | 55,000円 | 600名 | 598名まで | 1.4% |
販売手数料は税込の月謝・販売価格に対してかかり、別にカード決済手数料(国内カードで約3.6%)がかかります。合計の目安はフリーで約10%、有料プランで約5%です。売上は支払いから14日たつと1,000円から振込を申請でき、振込1回ごとに手数料500円がかかります。
先に知っておきたいこと
- 会員プランの会費(月謝)はクレジットカード払いです。銀行振込に対応しているのは、商品販売の商品だけです
- フリープランでは、コース、テスト、修了証、イベント・予約管理、メール配信は使えません(ビギナープランから)
- LINE公式アカウント連携はスタンダードプランからです
- 講師・スタッフも人数の上限に数えます
スクールでの使い方はスクール・講座運営者の方へ、月謝や受講料の管理の考え方はスクール・教室の売上管理を効率化する方法をご覧ください。
よくある質問
大きく5種類あります。①表計算ソフトと汎用ツールの組み合わせ、②教室の予約・月謝管理に特化したスクール管理システム、③オンライン講座・会員制サイト一体型のプラットフォーム、④学習管理システム(LMS。企業研修向けのものが多い)、⑤独自開発です。対面のレッスンが中心か、オンラインの教材や講座も届けたいかで向き不向きが分かれます。
①月謝を自動で受け取れるか、②生徒の入会・休会・退会を管理しやすいか、③予約や日程の調整ができるか、④教材をオンラインで届けられるか、⑤進み具合・テスト・修了証など学習の記録が残るか、⑥メールやLINEで連絡できるか、⑦料金が生徒数でどう変わるか、の7点を確認しましょう。
生徒が数人で、月謝の集金や連絡が負担になっていなければ、表計算ソフトでも回せます。月謝の未払い確認、休会・退会の手続き、振替や予約の連絡に時間がかかるようになったら、システムに任せる目安です。月額0円から始められるサービスなら、小さな教室でも試しやすくなります。
クレジットカードの継続課金に対応したシステムを使うのが一般的です。生徒さんが一度カードを登録すれば、毎月自動で月謝が支払われます。LearnLoomの会員プランでは「月謝制(毎月1日〜月末)」を選ぶと、毎月1日に月謝をいただく形にできます。
LearnLoomの人数の上限は、管理者・スタッフと、会員プラン(月謝)に入っている生徒の合計で数えます。講師1人と生徒30人なら合計31名なので、100名まで使えるスタンダードプラン(月額9,800円・税込)が目安です。休会中の生徒と、動画や講座を1回買っただけの人は数えません。
いいえ。会員プランの会費(月謝)は、クレジットカードでのお支払いです。銀行振込に対応しているのは、商品販売で販売している商品だけです。
はい。LearnLoomでは、動画やコースに確認テスト(選択式・複数選択・記述・並べ替え)や課題(レポート)の提出をつけられ、コースを最後まで受けた人にはPDFの修了証を発行できます。いずれもビギナープラン(月額2,980円・税込)からです。
まとめ:「対面中心」か「オンラインも」かで選ぶ
スクール管理システムは、①表計算+汎用ツール ②予約・月謝管理システム ③講座・会員一体型 ④学習管理システム ⑤独自開発の5種類に分けられます。対面レッスンの予約や振替が中心なら②、月謝の自動払いとレッスン動画・オンライン講座を一緒に回したいなら③が合いやすくなります。
どの種類でも、月謝の支払い方法と、生徒数が増えたときの料金(講師も人数に数えるか)は必ず確認しておきましょう。
この記事のポイント
- スクール管理システムは大きく5種類
- 選ぶときは「月謝の自動化」「入会・休会・退会」「予約」「教材の配信」「学習の記録」「連絡」「生徒数と料金」の7点
- 月謝の自動払いと教材の配信を一緒にするなら、講座・会員一体型が向く
- LearnLoomはフリープランから月謝(会員プラン)を集められる。テスト・修了証・予約はビギナーから、LINE連携はスタンダードから
LearnLoomの料金
月額・税込/初期費用0円
-
フリー0円/月
動画4本コースなし会員10人まで販売手数料6.4%
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ビギナー2,980円/月
動画20本コース5件会員20人まで販売手数料1.4%
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スタンダード人気9,800円/月
動画50本コース10件会員100人まで販売手数料1.4%
-
ビジネス30,000円/月
動画100本コース30件会員300人まで販売手数料1.4%
-
エンタープライズ55,000円/月
動画300本コース60件会員600人まで販売手数料1.4%
動画やコースを買う人(購入者)の人数に上限はありません。販売手数料とは別に、カード決済手数料(約3.6%)がかかります。プランはあとからいつでも変えられます。
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